まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!

2026年4月25日(土)、4月26日(日)の2日間で、岐阜県の飛騨・高山視察へ行ってきました。

1日目は、ルーキー・オブ・ザ・イヤー in Local 2026 全国大会の観覧と、埼玉県大会の実行委員会メンバーのご紹介で高山在住の方々との交流会。

飛騨・高山視察1日目(2026年4月25日) – まなびしごとLAB

2日目は、

  • 宮川朝市(高山市)
  • 飛騨市古川のまち歩きツアー(飛騨市)
  • Co Innovation Universty(CoIU)の説明、CoIU1期生との交流会(飛騨市)
  • ルーキー・オブ・ザ・イヤー in Local 2026のふりかえり・意見交換会(飛騨市)
  • 高山市フィールドウォーク(高山市)

と、高山市と飛騨市をいったりきたりして盛りだくさんな1日となりました。

2日目の様子を以下、書き留めておきます。

宮川朝市(高山市)

前日に知り合った高山在住の方からおススメいただいた宮川朝市へ。

ホテルでは朝食をつけなかったので、まずは朝食。

同じく教えてただいたかじ橋食堂さんで。
なんとこちらのお店は朝6時から営業。
お酒の仕込みの方用に朝早くから営業をしてきたのだそうです。

念願の朴葉みそ定食

やっぱり高山といったらコレを食べずには帰れません。

お店の方のオススメどおり、少しみそが焦げるくらいによく焼いて食べると香りがいっそうよくなって、めちゃくちゃおいしい!
ご飯がぜんぜん足りませんでした笑

食後は川沿いを歩き、桜山天満宮まで足を延ばしてみます。

こちらはまだ静かな境内。
心静かにお参りしてから朝市に戻ります。

8時半を過ぎるとかなり人出が増えて、にぎやかになっていました。

なんと高山の朝市は、基本は365日年中無休で開催されているのだそうです。
てっきり毎週土日だけかと思っていましたが(それでも十分すごいけど)、毎日なんですよ!

もはや朝市は高山の文化なんだなあと尊敬の念すら抱いてしまいました。

かつては地元の方のためのものだったのかなと思いますが、たくさんの観光客の方が訪れていました。

朝市から帰り、焼き立てパンの香りに誘われていくと、なんと焼き立てクロワッサンのお店が!

朝食を食べたばかりでしたが、とてもこの香りには抗えませんでした。

その隣にあった、おばちゃんがお一人でやっている珈琲屋さんもいいなあ。

高山の朝市には以前から行ってみたいと思っていたので、この機会に訪れることができてよかったです。

飛騨市古川のまち歩きツアー

お次は飛騨市へ。

なんと都竹市長自らのご案内で、古川のまち歩きツアーに参加させていただけることに。

地域の歴史やまちの成り立ちに関するお話は非常に興味深く、また勉強になりました。

市長のお話をお聞きしながらメモした内容を備忘録までに書き留めておきます。

●飛騨の概要
・飛騨の歴史は、秀吉の家臣だった金森長近が、秀吉から飛騨平定の命を受けたことから始まる
・平地に石垣を積んでつくった平城だった
・城に近いところに武士、その外に町人を住ませた
・岐阜県の川は分水嶺の北側は富山湾に流れ、南側は太平洋に流れる
・富山から新鮮な魚が入ってくるので寿司がおいしい
・金森が110年治めた後、江戸幕府の直轄領となった

●古川のまちづくり
・盆地で来るのが大変なので、幕府から来る役人は50人と少数だったため、役人がすべて治めるのは難しく、町人自治が発達した
・まちづくりをする上で大事にされたのは寺
・寺は人心の拠り所、軍事拠だった
・一の町、二の町、三の町の3本の通りが整備された
・明治37年の大火事でほとんどの建物が焼けた
・狭い路地が張り巡らされている
・もともとは曲がりくねっていたが、それだと火事のとき家財を運び出せないことからまっすぐつなげた
・瀬戸川はお城の堀から水を引いており、下流では農業用水として使われている
・井戸水はもともと豊富ではなかったが、瀬戸川を引いたことで浸透水が井戸水の水源になっているのでは
・かつては生活用水として洗濯、食材を洗うのに使われた
・汚れてきたので改修し、鯉を放流
・柵にたまったゴミは住民で清掃する
・ゴミを回収する回収箱はゴミ箱っぽく見えないように配慮
・お寺のお坊さんが堀から川を引いて用水にすることを提案し、関ヶ原の戦いの後に実現したもの
・誰か一人の考えではなく、いろんな人の提案、工夫、努力が積み重なってまちができている

●本光寺
・浄土真宗のお寺
・飛騨最大の木造建築
・明治の火事で消失したため、建て直し
・諏訪や岡谷の製糸工場が寄附した
・当時の日本最大の産業は製糸産業
・岡谷の製糸業は飛騨から働き手を募集
・地域貢献というと人が集まりやすい
・ああ野麦峠 女工哀史の映画でマイナスイメージ
・女工哀史観の見直しに、飛騨市で取り組んでいる
・宮大工の減少、担い手づくりが課題
・大阪の大工の学校と連携

●秋葉神社
・火伏の神様
・屋台を持っている組ごとに秋葉神社を持っている
・年に1回祭を行う
・家々で防火意識をもってもらうため
・明治37年の大火事以降、大きな火事は起こっていない

●景観をつくる
・一の町は無電柱化を実現
・明治37年以降に建てられた建物は2階の手前が低く、奥が高くなっている
・もともと2階は居住空間ではなかった
・戦後は製糸業が家内工業ではなくなり、町家で繭をつくる必要がなくなった
・2階を居住空間として使えるようになったため、戦後に建てられたものは2階が高くなっている
・古川建築の特徴は玄関 
・欅材の「まぐさ」と格子
・軒の先端が白く塗られているのも特徴の一つ
・屋根の軒と屋根を支えている肘木(腕木)も白く塗られている
・肘木の下に「雲」があるので、雲型肘木
・雲は家ごとに模様が違い、好きにデザインする
・建物を屋台蔵よりも高くしないことが不文律になっている
・条例化もしていない、補助金も出していない
・それでもこの景観が成り立っている
・「だいたいこれくらい」という相場感を崩すことを嫌う気質がある
・そのことについて研究をした大学の先生もいた
・古くからのルールをただ守るだけでなく、改良している
・エアコンの室外機も剥き出しにしないのも自分たちの判断で行っている
・古いものを残すだけでなく、新しくするときに景観が形成されていく
・司馬遼太郎 「飛騨随一の景観なり」

●建物のつくり
・古川まつり 平成28年ユネスコ 無形民俗文化財
・屋台蔵そのものが文化財という側面を持っている
・少し傾いていて、まっすぐではない
・木を組み合わせてある
・遊びがあることで免震になっている
・きっちりつくってしまうと弱くなる
・建物も人生も「遊び」が大事 

●飛騨の水
・50年日本各地で鮎を釣ってきた鮎釣り名人が飛騨に移住 
・「飛騨の鮎は間違いなく日本一」
・釣ってよし、食べてよし
・紅葉樹が多いと水がいい
・森林率が岐阜県で一番高く、7割が紅葉樹の天然林
・鮎がおいしい
・水が良いので米もおいしい
・お酒は水道水で仕込んでいる
・杜氏「これが一番いいから」
・仕込水とお酒を一緒に飲み比べできる
・紅葉樹豊かな森が生み出すミネラルたっぷりな水といっていたが、エビデンスをとるために調査したらミネラルが少なかった
・ミネラルは土壌に吸収されてしまう
・ピュアな水

●三寺参り
・1/15 旧暦1/16が親鸞の命日
・女工さんが冬休みに年末に帰ってくる
・帰ってきてすぐの三寺参りに着飾ってやってくる
・農村部から男が嫁探しにやってくる 「嫁を見立ての三寺参り」
・平成に入って、観光協会が縁結びの行事として観光イベントに
・良縁の願う
・多くのカメラマンが来る

ガイドしてくれる方がいると、地域やまちへの理解や関心が高まりますね。

地域にはこうしたガイド役の方が必要なのかもしれません。

都竹市長、ありがとうございました!

Co Innovation Universty(CoIU)

飛騨古川駅前に2026年4月に開学したCo Innovation Universty(CoIU)で昼食をとり、CoIUの説明とCoIU1期生との交流会。

1期生として50人が入学したそうです。

既存の大学とは違い、学生に教えたいを教えるのではなく、学生自身がやりたいこと、学びたいことを重視し、そこに教職員が寄り添うというのが印象的でした。

そのような大学に入学した方々なので、どこか浮世離れした特別な学生なのかなという先入観がありましたが、実際に直接お話をしてみると、普段お会いしている大学生とさほど変わらないように見えました。

やってみたいこともあるし、悩みもある。

ただ、そこに向き合ってくれる教職員の方や仲間がいるというのは非常に大きいのではないかと思いました。

今後もさまざまな新しい取り組みが続く予定とのことなので、今後も注目していきたいと思います。

ルーキー・オブ・ザ・イヤー in Local 2026のふりかえり

続いてルーキー・オブ・ザ・イヤー in Local 2026のふりかえり・意見交換会。

各地の地域大会の実行委員会の方々と意見交換させていただきました。

それぞれ重視したポイントや苦労したことなど、生の声を共有し合うことができました。

埼玉県大会は昨年度が初開催でしたが、今年度も同じ形で実施するかどうかは未確定ですが、仲間とともに、地域で働くという選択肢が当たり前になるような取り組みは続けていきたいと考えています。

そのための試みとして、埼玉県大会を実施できたことは次につながると思います。

貴重な機会をいただき、ありがとうございました!

高山市フィールドウォーク

再び高山市に戻り、電車の時間までプチフィールドウォーク。

時間もそれほどなかったので、岐阜特産の栗のシェイクを飲みつつ、とりとめなくフィールドウォーク。

一番感じたのは、全体として歩きたくまちなみになっていること。

古い建物やお店はもちろん、新しくできたお店もいわゆる観光客向けっぽくなく、どことなくセンスが感じられて、既存のまちなみに合うように配慮されているように感じました。

新陳代謝もそれなりに高いように思えるのに、古いものと新しいものとのバランスがうまくかみ合っている気がします。

もちろん各店舗が提供している商品もサービスも、地域性を踏まえたものが多く、歩いているだけでも楽しいし、お店に立ち寄っても楽しめる。

外国人の観光客の方が目立ちましたが、かといって日本人の観光客が肩身狭い思いをすることもなく、自然と混じり合っているようでした。

時間があったらもっとじっくり歩き回ってみたかったのですが、今回はここまで。

学び多き旅となりました。

また機会があれば、家族とも訪れてみたいと思います!

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