ときがわ町の仙元山にいってきました

2022年3月13日(日)、森のフィールド学舎の石井さんとともに、一家4人でときがわ町にある仙元山に登りました。

石井さんとはこれまでに何回かご一緒させていただいたことがありますが、ほんっとうにいろんなことをご存じで、特に木や草花、動物、鳥などに造詣が深い方です。
もともと林業を学んでいたのだそうです。

何気なく歩いている山道でも、「これは●●だよ」「こんなものもあるんだよ」「ここで動物が●●していたんだね」といろいろ教えてくれます。
しかも上から目線で教えてくれるというより、自分も一緒に楽しんでいる感じがします。
だから子どもたちも石井さんが大好き!

私や妻もそのへんのことに関してはまったくの無知なので、「石井さん、これなんですか?」と頼っています笑

さて、今回のフィールドはときがわ町の仙元山。
玉川温泉のすぐ脇から山に入り、「仙元大日神」と書かれた石碑のある頂上を目指します。
頂上といっても、標高267m程度の低山です。

ちなみに起業のお師匠さまである関根雅泰さんもよくこの山に登っているので、もしかしたらどこかで遭遇するかもしれませんね(と、ほのめかしておきます笑)

実は2日前も戦略合宿で「弓立山でプチリトリート」をしてきたばかりでしたので、3日目の戦略合宿のようでした。

いざ、仙元山

まずは玉川温泉・・・

のすぐ脇にあるこの道から山に入っていきます。

小倉城跡までは2.4kmだそうです。

さっそく発見!
緑泥片岩ですねー。

この道の切り下げ具合を見て、石井さん、「もしかしたら伐った木を運び出すのにつくった道なのかな」。

なるほど!

見たものからいろいろ考えるのが楽しいんですね。

この木の切り株を見て、子どもたち「鹿だー!」

子どもたちの方がこういう見立ては得意なようです。

「ドングリからなんか出てるー」

ホントに子どもは小さいものを見つけるのが得意ですねー。

ドングリが芽を出すと赤いんですね。
初めてみたかも。

負けじとパパ、「エビフライが落ちてる!」

森にエビフライ・・・!?

これに意外に食いついたのが石井さん。

「いいなあ、欲しい!」

実はリスが松ぼっくりをかじった跡なんだそうです。

ここまで大きいのはなかなかないそうで、おそらくテーダ松だろうとのこと。(帰りに群生地を見つけました)

こちらは鹿が角でつけた痕跡。

どうしても足元に注意がいきがちで、言われないと気づきませんね。

ちなみに残っていた獣毛から、シカとイノシシの見分け方も教わりました。
折り曲げてみて、ポキッと折れたらシカ、折れずにまっすぐに戻ったらイノシシだそうです。
シカの毛は中が空洞でストロー状になっているためだとか。
へー、へー、へー、へー、へーがとまりません(古い)

途中、ガラッと植生が変わる区間もありました。

ここは見るからに「人工林」という感じ。
ヒノキが多そうです。

途中でアオバトがハイタカに襲われたであろう痕跡も発見しました(石井さんが)

でも落ちている羽の量からするとその場では食さなかったようで、おそらく開けた場所に移動したのではないかとのことでした。

(「じゃあそこで食べ過ぎて吐いたかもしれませんね」というくだらないダジャレはスルーされました笑)

そして仙元山の頂上に到着!

登頂した直後にチリンチリンという鈴の音が聞こえたと思ったら、なんと関根さん登場!笑

「こんにちは・・・おー、誰かと思ったら!」

なんという偶然!

石井さんをご紹介して仲良くツーショット笑

ちなみに関根さん、こちらの道しるべの字体がすごく気に入っているそうで、書いた方を探しているんだとか。

(お心当たりの方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください)

山頂でおにぎりを食べ、帰りは一気に下山します。

途中、さっきよりも大きな鹿の角の痕跡を発見。

下の子もおにぎりで元気が回復したのとリュックを下して(パパに持たせて)身軽になったこともあり、一気にダッシュ。

その後も落ち葉のベッドで寝転んだり、落ち葉を投げて遊んだり、気持ちよさそうです。

家族一同、全身で山を楽しみました!

仙元山で見つけた動物たち(の痕跡)

・エビフライ(松ぼっくりのかじり跡)(リス)
・フン(テン、ハイタカ)
・木に角をこすりつけた跡(シカ)
・木の皮に挟まっていた獣毛(シカ)
・木に残った爪痕(アライグマ)
・猛禽類に襲われたときに落ちた羽(アオバト)
・道に落ちていた羽(コゲラ)

森・山での学びの可能性

10時前から登り始めて下山したのが12時過ぎなので、丸2時間以上は山の中にいたことになります。
でも子どもたちも含めて、まったく飽きることはありませんでした。

それどころか始終すごく楽しかったです。

なぜなのか考えて見ると、山登りというよりも「宝探し」に近い感覚だったからではないかと気づきました。

「エビフライ」を見つけたときも、鹿の痕跡を見つけたときも、鳥の羽を見つけたときも、モノ自体を見つけただけではなく、それが何なのかを教えてくれる人がいたことで想像力や創造力、ワクワクが広がっていきました。

決して「山のことを学ぼう」と斜に構えるのではなく、山を楽しむ中でいつの間にか気づきや学びになっていることがある。
それが本当の意味での「学び」なのではないか。

実際に山の中で体験したワクワクの中での「学び」、それに気づいたことによる「学び」と二重の意味で大きな気づきを得ることができました。

森や山の「学び」の可能性を自ら体験することができ、貴重な機会となりました。

石井さん、ありがとうございました!!