まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!

今回、ご紹介する本は、松本雄一さん著の『学びのコミュニティづくり』です。

今、企画を練っている「サード・ラーニング」、「第3の学び」についての連載を書きたいと思ったきっかけになった本です。
サード・ラーニングは、この本で紹介されてる「実践共同体」に着想を得たものです。

連載を始めるにあたり、改めて本書を読み直し、気になった部分をまとメモしていきます。

まとメモ

目次

第1章 実践共同体とは何か
第2章 実践共同体に関わる諸理論
第3章 実践共同体の学習スタイルと重層型構造
第4章 実践共同体の構築
第5章 実践共同体への参加とコーディネーターの役割
第6章 実践共同体の事例
第7章 実践共同体にまつわるQ&A

第1章 実践共同体とは何か

・実践共同体とは「学びのためのコミュニティ」

・実践共同体はこれから述べるように、知識創造や共有、価値観や信念を変えるなどのさまざまな学習の促進のみならず、イノベーションやまちづくり、地域活性化など、多種多様なことに利用できると考えていますが、それは基本的に、実践共同体における学習の結果として生まれる

「学習の第3の場所」

・仕事に関する知識やスキルを教え学ぶやり方として、OJTと研修はもちろん有効なのですが、これは「企業が学んでほしいこと」を教える方法になります。それに対して、「従業員が学びたいこと」についてはあまりカバーできません。

・「個人が学びたいこと」を学ぶ方法として考えられてきたのが自己啓発です。・・・これは「個人が学びたいことを個人で学ぶ」ということが前提になっています。・・・すなわち、「個人が学びたいことをみんなで学ぶ」方法については、これまであまり考慮されてこなかった

・実践共同体は個人学習と組織学習の二分法に対し、「共同体の学習」という第3の選択肢を提供

・実践共同体に必要な3つの構成要素「領域」「共同体」「実践」

・「参加」は実践共同体で学ぶ上で重要な2つのポイント
①参加のレベルは個人の学びへの関心に応じて、自分で決めることができる
②実践共同体で学ぶ上での学びの質と量は、参加の度合いに応じて決まる

・実践共同体の機能とメリット
①学びに関心のある人々を集める
②参加者間の学びを促進させる
③もともと所属している組織と、同時に所属できる
④もともと所属している組織に影響を与える
⑤実践によって相互理解を促進し、また学習に活かせる
⑥学びのモティベーションが高まる
⑦境界を越えさせる
⑧学んだことをすぐ実践にいかせる
⑨問題解決のために多様な立場の人々を集め、協働させる
⑩知識や技能も学べるし、価値観やものの見方も変えられる
⑪参加する人々の場所を作る

第2章 実践共同体に関わる諸理論

・いてもよいと認められた場所で(正統的)、最初は簡単な仕事から(周辺)、実践を通じてその一員になっていく(参加)ことで学びが起こる(正統的周辺参加)

・その職場(実践共同体)で「よしとされている見方、考え方」(規範的視点)と、「現場ではこっちの方がいいんじゃないかと思う見方、考え方」(非規範的視点)の差から学ぶ

・実践共同体における3つの実践「相互関与」「共同事業」「共有されたレパートリー」

・実践共同体における実践には、「何かやってみること」実践によって生み出されたものの2つがある

・自分の居場所だと感じる「居場所感」の重要性

・コミュニティの形が目指すところは、全員が主体性と自律性を持って、「これがわれわれの居場所だ」「みんなでいい方向に向かうよう協力しよう」という気持ちから、お互いに支え合って実践や相互交流を行う集まり

・実学集合性の2つのポイント
①多様な立場の人々を集めること
②互いの専門性を合わせて協働させること

⇒ 組織では自分の意志に関わらず、組織から与えられる・期待される「専門性」がついて回る。実践共同体では自分の専門性をリデザイン、リフレーミングできるのではないか(自分の好きや専門を主体的に選ぶ)

・学習には知識やスキル、情報を獲得していく学習と、その背後にある価値観、信念、ものの見方、パースペクティブ(背景)を獲得・変容していく学習の2種類がある
→ おとなは無意識に受容した価値観や信念などを変容することが大事になってくる(変容的学習)
→ 実践共同体は2種類の学習が可能

・変容的学習を促す実践共同体のメカニズム
①仕事から離れられる → 自己決定的な存在としての自分自身への変容
②規範的視点と非規範的視点の差から学ぶ
③越境とそれに伴う人との出会い
④「論より証拠」「百聞は一見にしかず」経験をもたらす

・実践共同体の特徴は関係志向(他者につられて)の学習動機を高めること

第3章 実践共同体の学習スタイルと重層型構造

・4つの学習スタイル
①熟達学修・・・実践共同体への参加と相互作用を通じて、あるいは不参加や所属を通じて学習を進める
②複眼的学習・・・複数の実践共同体、るいは所属企業と実践共同体に多重所属しながら、所属する組織や学習者個人を相対化、客観視することで、規範的-非規範的な視点の差異をもとに学習する
③越境学習・・・人的ネットワークを構築して知識や技能を獲得したり、そこから非規範的な視点を獲得する
④循環的学習・・・公式組織と実践共同体の間での多重所属が生み出す、非規範的な視点を実践・検証することによって学習を促進する

・実践共同体の2類型
比較的小規模で活動頻度の高い「熟達型」
比較的規模が大きく活動頻度が低い「交流型」

・2つのタイプの実践共同体を併存させ相互補完させるのが最良

第4章 実践共同体の構築

・実践共同体構築の7原則
①深化を前提とした設計を行う
②内部と外部それぞれの視点を取り入れる
③さまざまなレベルの参加を推奨する
④公と私それぞれのコミュニティ空間を作る
⑤価値に焦点を当てる
⑥親近感と刺激を組み合わせる
⑦コミュニティのリズムを生み出す

⇒ 個人や組織にとっての価値はそれぞれ異なるが、それが何かは語れるようにしておくこと

第5章 実践共同体への参加とコーディネーターの役割

・コーディネーターに最も求められることは、実践共同体につぎ込める時間

・もう一つは「呼びかけ」

⇒ サード・ラーニングの場のつくり手になりたいのか、コーディネーターの役割を果たしたいのか、参加者でありたいのか

メルマガ「月刊 地域でしごとをつくるマガジン」を発行しています

毎月はじめに、メルマガ「月刊 地域でしごとをつくるマガジン」を発行しています。

前月に取り組んだ各プロジェクトの状況、一般社団法人ときがわ社中の活動、地域でのしごとづくりに役立つ本のご紹介、今後の予定などをまとめています。

サンプルや登録フォームはこちらのページからご覧いただけます。

地域でのしごとづくりに取り組んでいる皆さまのお力になれたら嬉しいです!