こんにちは!
まなびしごとLABの風間です。
2026年5月26日(火)、学校運営協議会委員を務めていることや高校・大学をはじめとする学校と地域の連携が活動の大きな軸の一つになっていることから、埼玉県主催の地域学校協働活動推進研修「コーディネーター研修会」に初めて参加しました。
学校と地域が協力して子どもたちの学びを支える仕組みを考えている、実践されている方々のお話を伺えたのは非常に勉強になりました。
今後の活動にも活かしていきたい内容が多かったので、一度内容を振り返っておきたいと思います。
差し障りのない範囲で、学んだこと・感じたこと・考えたことなどを書き留めておきます。
地域学校協働活動推進研修「コーディネーター研修会」
(1)杉下小学校応援団の事例
鶴ヶ島市立杉下小学校の学校応援団コーディネーターの皆さんによる事例。
特に印象的だったポイントは、以下の3つです。
①仲間のつくり方
・全体に向けて呼びかけるのではなく、「この人」と思う人に一本釣りで直接声をかけて誘う
・コミュニケーションの頻度を多くする
・回覧だけでなく、地域のオピニオンリーダーを通じた情報発信を行う
・イベントでは応援団になってくれる後継者づくりも意識する
②応援団の活動の見える化
・校内には、応援団のメンバー全員の顔写真と名前が貼り出し、関わってくれる人の顔がいつでも見える工夫をしている
・顔が分かるので、子どもたちは挨拶や「ありがとう」という感謝を口にする
・応援団に参加する人にとって、子どもたちからの「ありがとう」は大きなやりがい
・「学校応援団感謝の会」も実施
③学校と応援団の関係づくり
・学校の窓口教員と月に2回程度の意見交換を実施している
・学校応援団がやりたいことと学校のやってほしいことを共有している
・先生は「Team SUGISHITA」のポロシャツを、保護者や地域の人は「Team SUGISHITA」のビブスを着ることで一つのチームとしての一体感が感じられる
また、内容そのもの以外でも、コーディネーターが3人もいるというのは珍しいということを聞いて、コーディネーターの仲間を増やすことは今後考えていく必要があるかもしれないなと感じました。
活動の広がりを考えると、1人というのは限界がありますし、その人がいなくなったら活動も途絶えてしまうおそれがあります。
この点については、今後意識していきたいと思います。
(2)基調講演「地域協働の学校づくり」

講師は、長野県の美麻小中学校地域学校協働コーディネーターであり、文部科学省総合政策局CSマイスターでもある前川浩一さん。
前川さん自身も、地域で民宿や手打ちうどん店を経営されたり、農業やイワナ養殖を手がけたり、定住促進アドバイザーまでされているということで、地域での働き方も魅力的でした。
特に印象的だったポイントは、以下の4つです。
①「支援」ではなく「協働」
・一貫して感じたのは、「地域が学校(先生)の仕事を手伝ってあげる」のではなく、学校も地域も対等なパートナーとして、一緒につくるという姿勢
・「総合」の時間にとどまらず、教科学習においても協働することが学校のためにも地域のためにもなる
・もっとも重要なのは、誰がやるかではなく、子どもにとってよりよい学びを提供すること
・結果として、子どもにとってだけではなく、先生にとっても、関わった大人にとっても大きな学びになる
②学校運営協議会、コミュニティスクールとしての体制
・先生やスクールパートナーなど、関わる人たちがそれぞれ学びの場(研修)を設けている
・誰かだけができる状態ではなく、組織的に誰でもできる状態にしていく取り組みがされている
・学校と地域という境界が感じられなくなるくらい、情報共有も人の行き来も行われている
・10年以上改善を重ねてきた。時間的な積み重ねも重要だと思う一方で、人の出入りもありそうなので、その仕組みをどのように担保しているのかは気になった
③対話による「深い学び」
・なぜ対話が必要か
・「総合」だけでなく、どんな教科においても対話する場面をつくる
・それには「問い」が重要
・内化と外化、対話などを経て、概念的理解に至るプロセス
・何をもって「深い学び」といえるかは改めて考えてみたい
④自然と学校の外でも学びがつくられる
・遠足も地域とつくる、大人も参加できる
・地域のこと・人を知ることで、「○○をやりたい」という考えが生まれ、それを実現する環境づくりがされている
・本物と触れ合う体験、本物を使った実際のプロジェクトを実施する体験による学び
・地域課題解決型学習
・地域の人による「評価」も実施されている
・地域のことが自分事になる

前川さんのお話が非常に興味深く、今後にもぜひ活かしていきたいテーマでしたので、ご著書も帰り道にさっそくポチってしまいました笑
届いたら読んで復習したいと思います。
全体を通じた感想、気づき

今回の研修を通して、改めて強く思ったことは、地域が学校に関わるのは、単に「先生の仕事を減らすため」だけではないということです。
学校という場所をきっかけにして、子どもも大人も一緒になってワクワクしながら学び合い、行動できる地域の教育をつくることが重要です。
もっといえば、それが学校でなくてもかまわないと思います。
それが私がやりたいと思っている地域の部活動や地域教育の目指すところなのではないかと思いました。
また、これまで教育を「人づくり」と言い換えてきたのですが、もしかすると「人づくり」そのものではなく、そういう教育の仕組みづくりに関心があるのかもしれません。
そのため「教育づくり」という方がやりたいことに合うのではという気づきもありました。
もちろん、地域ごとに事情はさまざまで、一筋縄ではいかないことも多いかと思いますが、方向性としてはかなり明確になってきましたので、できることからコツコツと積み重ねていきたいと思います。
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