まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!

先日の読書記録で、株式会社まめくらし代表取締役 青木純さんの著書『PUBLIC LIFE』をご紹介しました。

『PUBLIC LIFE』(青木 純 著)から学ぶ「パブリック」と大家業というビジネス – まなびしごとLAB (manabi-shigotolab.com)

本を読むきっかけとなったのが、杉戸町のしごと創造ファクトリーひとつ屋根の下の「100人商店街」オープン記念トークセッションでした。

2024年6月9日(土)、同所で開催された「青木純さんから学ぶ パブリックな日常のつくりかた」に参加しました。

タイトルにもあるとおり、ゲストスピーカーは『PUBLIC LIFE』の著者、青木純さん。

SNSでも拝見していてずっとお会いしたいと思っていたので、イベントの告知があってからすぐに申し込みました笑

もちろん事前に本を読んで、しっかり予習してから当日に臨みました。

「青木純さんから学ぶ パブリックな日常のつくりかた」メモ

オープニング

イベントの主催者の矢口真紀さんの進行でスタート!

まずは参加者同士の自己紹介、交流から始まるという粋なスタートです。
会話が盛り上がりすぎて、大ウケでした。

こうして一度言葉を交わすことで、後でまた話しかけやすい状況ができます。
これはいいですね!
さすがです!

どこかで真似させていただこうと思います。

青木純さんトークセッション

●共著
・馬場未織さんと一緒につくった本
・馬場さんをゴーストライターにしたくなかった → 共著
・「イタコになった」(馬場さん)
・自分一人で書いたら、自分にとっていい言葉しか書けない

●「湯加減」
・本人も多少焦げていた時期がある
・他人を焦がしてしまうこともあった
・過疎地は雰囲気が盛り下がっているので、温度を上げようと一生懸命になる
・「湯加減」を整えていくことが必要

⇒ トークの中で何度も「湯加減」という言葉が使われていたのが印象的。整えるには何かと何かをかき混ぜることが必要

●「集団主語」
・馬場正尊さんが使った言葉
・最初は「青木純」という主語だったプロジェクトが、関わる一人一人のプロジェクトになっているのを表現した言葉

⇒ 私も「自分たちごと」という言葉をよく使うので「集団主語」という言葉に共感した。「自分ごと」が重なり合うことで「自分たちごと」になる。「自分たちごと」には仲間との共創が必要。

●「わがままに、しあわせにごきげんに暮らしたい」
・人前が苦手だった
・すべてがプライベートに閉じているのは楽。反面、楽だけどつまらない
・人がいることで安心できることに気づいた
・依存先がたくさんあることで、わがままにいられる
・やりたいことは、「わがままに、しあわせにごきげんに暮らしたい」

●子どもの幸福度ランキングで日本はワースト
・OECDの調査で、日本は身体的な幸福度は1位なのに、精神的な幸福度は最下位

●ネイバーフッドデザイン
・親と子が1対1だとぶつかってしまう
・子どもも親も、ご近所さんとお互い様でいられる関係
・子ども同士で勝手に学び合っていく
・家は小さな社会 → ここが地域が変わる第一歩
・自分たちがやったことで、「なにやってるの?」と近所の人が声をかけてくる、名前を知るきっかけができる
・「私が若いころは・・・」自分語りが始まる
・子どもは大人たちの姿を見て、「自分もやりたい」
・窓の外でのコミュニケーションが、家の中に
・ご近所の応援団がつくりやすいのは住宅街だからできることなのかもしれない

⇒ 近くに住んでいる人はいるのに関係がまったくできていなければ、いてもいなくても同じ。ご近所さんですらない。ただの他人。近くに住んでいる、集合住宅に住んでいることの強みがある。

●結果を求めない
・青豆ハウスのまめスクでは毎週、住人が何かをやっている
・仕事だったらお願いしていたが、むしろそんなに頑張らなくていいと言っていた
・結果を求めていないから
・住人が自主的にやっている
・集団主語になっている

●CSA(Community Supported Agriculture)
・近所だからできる地域の農業の応援
・地域の生産者を、地域の住民が買い支える
・農地がなくなって困るのは自分たち
・生産者がいなくなって困るのは生活者
・生活者は喜んで買う、生産者は喜んで売る
・近くにあるのになぜ東京を経由して遠くのものを買わなければいけないのか?
・地主「自分の身勝手で農地をなくすわけにはいかない」
・生ゴミも回収し、堆肥として農地で利用する

⇒ 地域にあるものを使い、足りないものだけ他から持ってくればいいというシンプルな考え方。生産者も出荷調整や配送にかける手間が大幅に省ける

●まちの最小単位をつくる
・100年先を想像して、まちの最小単位をつくっている
・まちの生態系をつくり直す活動
・土づくりから
・「開発されて、まちがどんどんつまらなくなっていく」

⇒ 越谷レイクタウンの住民は、レイクタウンの中だけの暮らしがつまらないといって、旧宿場町エリアを訪れる人が増えているそう。歴史や文化、自然景観など、地域の個性を豊かにしてくれるものに目を向ける。

●高円寺アパートメント
・企業の社宅を、地域の人たちが気軽に入ってこられるように「開く」
・50世帯が自分たちの「村」を外に発信している
・心の温度を高めてくれる
・家はパブリックの最小単位
・まずは自分の家から、次にご近所。それができないのにまちづくりはできない

●「良い湯加減」は一つではない
・人によって良い湯加減は違う

●日常を大切にする
・一過性のイベントではなく
・いろんなグラデーションがあると関わりやすくなる
・日常的に関わりやすい余白をつくる

⇒ 余白に役割ができる

●いいまちの条件
・ゴミが落ちていたら拾う
・挨拶がある
・この2つがあるまちが悪いまちであるはずがない

●南池袋公園
・オフィシャルな立場を手に入れるためにnestをつくった
・まず1日やることで前例をつくった
・ストリートを公園化する

●社会実験
・検証を重ねて機能を向上させる
・マーケットで検証する
・安全性を確認してからハード整備を行う
・許可をする立場の組織にとっても望ましい目的を共有する

●公共性を帯びる
・「まちの過ごし方が変わった」
・自分たちが必要とする日常にどう落とし込めるか
・日常になると公共性を帯びる
・自分たちのことだから一緒につくってくれる
・大企業と組むことで社会的信用、発信力が増す

●仲間に会いに行くことが目的になる
・人に売ろうと思ってモノが売れるわけではない
・人が集まるからモノが売れるようになる
・まちの居心地が良くなると、自分もまちに(で)何かしたくなる
・仲間に会いに行く、仲間から何かを買うために行く → モノが売れる
・仲間に会いに行くことが目的になる

●ネイバーフッドコミュニティ
・近くにいる人たちと共助、共創し合うコミュニティ
・自分たちのホストタウンと、そこに関わりたいという人たち

●セレンディピティ
・行動するのはセレンディピティ(偶然の産物)を得るため

質疑応答

Q 人に来てもらうためには?
A 住宅街は来ないときは来ない。
 人を集めること、人にモノを売ることを目的にすると辛くなる。
 知らない人に、知ってもらうためのきっかけをつくるくらいの気持ちでいるといい。
 そもそもたくさん売ろうとするのをやめる。
 人気のお店のお菓子を少しだけ仕入れて売る。そうすると相手のお店も自分たちを紹介してくれる。
 まずは店を知ってもらい、人がいたくなる場所をつくる。そうすると人が集まってきて、結果的にモノが売れるようになる。

Q つながりを爆発的に増やすには?
A 大企業相手に飛び込みで営業した。レジ係一人一人にプレゼンして、責任者までつながった。
 結果的に店が撤退する時にお店にある商品を全部持ってきて蚤の市のようなことをやったら、全部売れて喜んでいた。
 最後は企業ではなく、「その人だからやる」という関係がつくれるか。
 行政の人なら、行政の計画に書かれている言葉に置き換える。
 やることが相手のメリットにもなるようなことを考える。

Q とっておきの裏話
A 熊本県玉名市でknowledgeというイベントをやった。
 地域の人が「何もない」というのをなんとかしたくて。
 河川敷で地域のとっておきの食材を集めてピクニックをした。
 キャストと一緒に楽しんだ。
 まちに惹かれるというのは、結局は人に惹かれるから。

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