2022年2月3日(木)10時~12時、鳩山町の泉井(いずい)交流体験エリアで開催された「こんにゃくづくり」を体験してきました。

講師はときがわ町の新井遥菜さん。

今年の冬にときがわ町でこんにゃくづくりを体験メニューとして立ち上げる計画をしているため、その準備の意味合いもあります。

もちろん生芋からこんにゃくをつくるのは初めて。
漫画などで知識はありましたが、実際に体験できるまたとないチャンスと思い、参加しました。

こんにゃくづくりの材料

今回使用する材料は以下のとおりです。

  • こんにゃく芋 1kg
  • お湯(50~60度) 3ℓ
  • 炭酸ナトリウム 23~25g

たったこれだけ。

こんにゃく芋は3年玉(種芋から育て、秋から初冬に収穫して保管しておいてものを春に定植し、また秋から初冬に収穫・・・を繰り返して3年経ったもの)を使います。

茎や葉は秋の終わりごろになると枯れてしまうので、目印を立てておかないとどこに芋があるのかわからなくなってしまうそうです。

今回使うこんにゃく芋は、ときがわ町産の無農薬栽培のものとのことでした。

こんにゃくのつくり方

手順は以下のとおりです。(以下、資料をもとに加筆)

① 芋をタワシで皮をこそげ落とすようにしてよく洗う。タワシでとれない皮は包丁でえぐりとる
② 5cm角くらいになるようにカットする
③ カットしたこんにゃく芋200gとぬるま湯500mlをミキサーにかける
④ 鍋に移して、③を4回繰り返す
⑤ 300mlのお湯でミキサーに残った芋を洗い落として鍋に移す
⑥ 火にかけてよく練る。焦げないように注意
⑦ 炭酸ナトリウム23gに200mlのぬるま湯を入れて溶かす
⑧ 鍋に⑦を入れ、手早く混ぜる(いったんポロポロになるが、その後まとまって重くなってくる)
⑨ 焦げないように混ぜながらよく練る
⑩ 十分かたくなったらバットにあけて、隙間ができないように平らにならして冷ます
⑪ 冷めたら保存しやすい大きさにカットし、ひたひたの水でゆでる。沸騰してから5分たったらお湯を捨てる×2回
⑫ 粗熱がとれるまで水にさらして出来上がり

特に難しい作業はなさそうですが、とにかく手間と時間がかかるという印象です。

あとは芋が直に肌などに触れるとビリビリした痛みやかぶれが出るそうなので、終始ゴム手袋をはめたまま作業するように注意が必要とのことでした。

こんにゃくづくりを体験

それではさっそくこんにゃくをつくっていきます。

①皮むき

まずは皮むきから。

タワシでひたすらこすっていきます。

里芋ほどではありませんが、ぬるぬるしてしっかりつかんでいないとツルっと手から逃げ出してしまいます。

②切る

皮がむけたらほどよい大きさにカットしていきます。

レンコンのようなクワイのような不思議な感触です。

ぬめりというほどでもないですが、ここでもやはり滑ります。

③ミキサーにかける

カットした芋とぬる湯をミキサーでドロドロにします。

見た目はトロロのようですが、なんともいえないかすかな刺激臭が・・・。

これは確かに危険な感じがする香りです。

④ ③を4回繰り返す

同じ作業を4回繰り返します

⑤ ミキサーに残った芋を洗い落とす

最後にミキサーに残ったドロドロもお湯で残さず落とし、鍋にいれます。

⑥ 火にかけてよく練る。焦げないように注意

ここからひたすら練っていきます。

焦げないように注意。

⑦ 炭酸ナトリウムを溶かす

炭酸ナトリウムをお湯で溶かしておきます。

⑧ 炭酸ナトリウム液を入れて混ぜる

⑦を⑥に入れて、ひたすら混ぜます。

⑦を入れると一時的にドロドロだったこんにゃく芋がポロポロしますが、練っているうちにまた固まってきます。

⑨ 練る

焦げないように、再びよく練っていきます。

固まってくるとだんだん重くなってくるので力が必要です。

このあたりから講師のはんちゃん(新井さん)は「かわいー」を連呼していました笑

なんとなくわかるようなわからないような・・・。

⑩ バットに移して平らにならして冷ます

十分に弾力が出てきたらバットに移し、隙間ができないように平らにならして冷まします。

⑪ アクぬき(茹でこぼし2回)

こんにゃくが冷めたら、適度な大きさにカットし、水から茹ででいきます。

沸騰して5分たったらお湯を捨て、また水から茹でます。

再び沸騰し、5分たったらお湯を捨てます。

⑫ 完成

水にさらして粗熱がとれたら完成です。

タッパーで保存するときは水を入れ、できれば毎日水を取り替えるといいそうです(冷蔵庫で7日程度保管可能) 。

おまけ「田楽みそ」

この日はおまけで「田楽みそ」をいただきました。

自家製の3年ものの米麹みそに、砂糖、酒、みりんを加えて、火にかけてアルコールを飛ばしながら混ぜ合わせたもの。

間違いない味ですね!

家族と一緒に夕飯においしくいただきました!

感想

今後体験メニューとして提供することを考える上で、実際にお客さんの立場で参加して、感じたことを簡単にメモしておきます。

・こんにゃくづくりは季節限定で、どこでもできるものではないので希少性がある
・ときがわ町産のこんにゃく芋を使うのはいい
・みんなでワイワイやりながらやるのがいい(交流、コミュニティ)
・ただつくるだけでなく、こんにゃく芋やこんにゃくづくりのストーリーを話しながらだと体験の魅力が高まる
・その場で試食&お土産があるといい
・こんにゃくを冷ます時間、あく抜きする時間に何をやるか
・子どもが一緒だとさらに楽しそう

いろんな気づきがありました。

はんちゃん(新井さん)、ご一緒させていただきました参加者の皆さまありがとうございました!