県立鳩山高校の生徒会の皆さまとの意見交換
2022年10月31日(月)16:00~17:00、埼玉県立鳩山高校を訪問し、生徒会の皆さまと地域との連携活動に関する意見交換を行いました。
11月29日に開催予定の学校運営協議会において、「高校と地域の連携」をテーマにお話しさせていただくこととなり、そのための下準備として、主役となる高校生の皆さまの考えをお聴きしました。
この日、参加してくれたのは現役員の3年生が4人と、新役員を含む2年生が8人でした。
(貴重な放課後のお時間をいただき、ありがとうございます!)
はじめましてということで、軽く自己紹介をいただきました。
お名前、学年、お住いの地域をお聴きしたところ、坂戸市が最多で、そのほか鳩山町、東松山市、滑川町など。
やはり近隣の方が多いんですね。
生徒会に入った理由
私自身、生徒会というものに縁がなかったので、なぜ生徒会に入ったのかを聴いてみました。
- 引っ込み思案な自分を変えたくて
- 人前で自分の考えを話すのが苦手だったので
- 人前で仕事をするのに挑戦したくて
- せっかく自分たちが通っている学校や地域のことを知りたい
という答えがありました。
人前に出るのが苦手だから生徒会に入るという意見が目立ちました。
生徒会に入った時点で既にそれを克服しているように思えますね。
なるほど、勉強になります。
学校や地域のことをもっと知りたいという方もいたことは重要なポイントになりそうです。
また、生徒会に入って印象に残っていることとして、「桜の植樹(ハトミライプロジェクト)に参加して、老人ホームの方々と交流できた」との言葉がありました。
ここで鳩山高校と地域との連携の象徴ともいえる「ハトミライプロジェクト」のことが出てきましたので、さらに深堀してみました。
ハトミライプロジェクトについて
- ハトミライプロジェクトのことを初めて知った
- 生徒会だけの活動になってしまっている
- 最初は「えっ、そんなことやるの?」と思った・春と夏にやる報告会のほか、鳩ニュース(広報)でも取り上げているが、認知されていない
- 参加者も募っているが、応募がまったくない
といった課題の声が多く聴かれました。
生徒会という特定の範囲での活動にとどまってしまい、全校生徒にまで認知・理解が広がっていないということが浮き彫りになりました。
一番多かった声として、「休みの日にやるのはやだ」ということがありました。
これは確かに生徒さんの立場から見たらそうかもしれませんね。
逆にいうと、休みの日にやるのが前提だとしたら、休みがなくなるというデメリットをはるかに上回るメリットが感じられる必要があるということです。
どういう活動なら参加したいと思うか?
ではどういう活動なら参加したいと思えるか、率直なところをお聴きしました。
- 食べ物がもらえる(お菓子、おいしいもの、地域の特産物など)
- ご褒美がある
- 自分ではやらない、できないような体験ができる
- 異年齢の方々との交流
- 内申点につながる
- 帰れまテンのようなゲーム性のあること
- 有名人が参加するようなこと
- シャイな子が多いので、みんなと参加できる
正直でいいですねー笑
個人的には「自分ではやらない、できないような体験ができる」、「シャイな子が多いので、みんなと参加できる」の2点は大きなヒントになると感じました。
どんなことをやってみたい?
最後に自由にやってみたいことを挙げていただきました。
- 生徒会でやってきたことを全校生徒も(JAXA、企業見学など)
- 養蜂、農業
- お金、投資の勉強
- 町の人から、鳩山高校や地域の良いところを聴く
- リモートよりリアルで
- 一方的に聴くのではなく、自分たちも考えたり体を動かしてやるようなこと
- 民間企業から話を聞いたSDGsについて、全校生徒で話を聞きたい
- 幼稚園・保育園の子どもたちと遊ぶ
- 看護、救命救急体験
なかなかおもしろいアイデアが出てきました!
大人が「これをやって」と押し付けるのではなく、生徒さんたちがやりたいことを周囲の大人がどうやってそれを応援できるかが大切な気がしますね。
このほか、全体の意見交換終了後ではありましたが、先生方に促されて「野望」を語ってくれた生徒さんたちもいました。
すごくおもしろくて、すぐに実行に移せそうなアイデアもありました!
学校運営協議会では大人たちがたくさんいるので、その前で自分の意見を述べるのはなかなか勇気がいることだと思います。
たぶん私も尻込みするでしょう。
どうしたら彼らが自分の考えを伝えられるか、「できない」ではなく、「どうしたらできるか」を一緒に考えていける場になるようにしていきたいと思います。
鳩山高校の皆さん、ありがとうございました!