2022年10月28日(金)9:15~11:00、筑波大学附属坂戸高校の「販売実践」の授業で、地域での起業に関する研修を行いました。

きっかけは、「農業研究」の授業でときがわホースケアガーデンさんの馬ふん堆肥を題材にしていただいたこと。
そこからときがわ町でのフィールドワークや、筑波大学附属坂戸高校産の小麦を使って、ときがわ町の高栁製麺所さんとコラボしたうどん(乾麺)開発につながり、今回こうして貴重な機会をいただくことができました。

この日の研修に参加してくれた生徒さんは20人。
すごく真剣な表情でメモをとってくれていたのが印象的です。

研修の様子を差しさわりない範囲で公開します。

「地域での起業」研修の主な内容

主な内容は以下のとおりです。
ときおり生徒さんたちにも一緒に考えていただきながら進めました。

開始時アンケート

ときがわ町を知っている方が9割以上。
近いので知っていてほしかったのですが、やっぱり嬉しいです!

この結果も興味深いです!
起業に興味がある生徒さんが7割以上。
「将来は起業したい!」方もお一人いらっしゃいました。

ただ、なぜか回答が21件ありましたw
(犯人はS先生だったと判明しましたw)

なぜ地域か?

・ここでいう地域とは、「おおむね人口3万人以下の地域」
・なぜか?

●なぜ人口3万人以下か?(生徒さんたちの答え)
Mさん 人と人とのつながりが強い、地域に根差した事業をしやすい
Oさん 需要が見えやすい

・人口3万人未満の自治体が全体の55%以上(2015年時点)
・人口が少ないからこそ、競合が少なく、No1になりやすい
・人口が少ないからこそ、地域に「すき間」がある

●人口の少ない地域にある「すき間」とは?
Oさん 空き地、シャッターが閉まった空き店舗
Hさん 高齢な方が多い、スマホが使えない
Kさん 耕作放棄地

・「すき間」は課題であり、チャンスである
・「すき間」をビジネスでチャンスに変えることができる

起業とは?

●起業のイメージ(生徒さんたちの答え)
Iさん 時間がかかる
Sさん 少人数でパソコンを使ってガツガツやっている
Sさん 倒産

・会社員は会社から給料をもらえる。起業家にお金を支払ってくれるのはお客さまだけ
・ミニ起業家の特徴。年商300~1000万円、従業員を雇わず1人経営者、家族を大事にする、地域密着型
・優良なお客さまをつくることが最重要。お客さんを選ぶ

地域での起業で大切な3つのこと

・大きくするより、長く続ける → 比企起業大学の教え「小さくはじめて、大きくせずに、長く続ける」=弱者の戦略
・信用・信頼
・仲間

終了時アンケート

起業に対する理解が深まった100%!

なかなか100%はないですよ。

この結果は非常に嬉しかったです!
皆さんが真剣に聴いていてくださったおかげです。

こちらも嬉しい!

起業に「大いに興味がわいた」「少し興味がわいた」を合計すると約9割。
少しでもお役に立てたのなら幸いです。

そのほか、たくさんの質問をいただきました(計13件)。

こんなにたくさんの質問が来るとは。
驚いたのと同時にめちゃくちゃ嬉しいです。
こちらは後日まとめてメールにて回答することにしました。

皆さん、ありがとうございます!

「販売実践」の様子を見学

2限目は「販売実践」での活動の様子を見学させていただきました。

うどん班と新規事業班に分かれての事業計画づくりが行われていました。

全体で話しているようでいて、自然といくつかの役割に分かれての作業が進められていました。

非常に興味深いです。
誰かに指示されずとも、自分たちでやるべきことを考えて行動している印象を受けました。

今後の活動も楽しみですね!

授業中、何人かの生徒さんから質問も受けました。

内容は新規事業を考える上でのポイントなどです。
これだけ真剣に取り組んでいる生徒さんがいるのだと、私自身も大きな刺激を受けました。

帰り際、生徒さんたちから、本日の研修の謝金をいただきました。

皆さんの「会社」、筑坂株式会社のお財布からの貴重なお金ということで、謹んで頂戴しました。
ありがとうございます!

また今後も何らかの形でお力になっていけたらと思います。

筑波大学附属坂戸高校のS先生、T先生、生徒の皆さん、ありがとうございました!