まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!

2026年10月24日(土)、お世話になっている筑波大学附属坂戸高校の先生方からお声かけいただき、同校2年生の総合的な探究の時間における「T-GAP最終発表会」に参加しました。

T-GAPとは、筑波大学附属坂戸高校の総合的な探究の時間における独自のプログラム「Tsukusaka Global Action Program」の略称で、生徒がグループで社会課題を見つけ、その解決に向けたソーシャル・アクションを実践するというもの。

それぞれの探究グループによるポスター発表という形で実施されました。

差し支えない範囲で、当日の発表を聞いた感想や考えたことを書き留めておきます。

生徒も大人も学びがある「発表」の捉え方

私は現在、県立高校の「総合的な探究の時間」のお手伝いもさせていただいていますが、そのきっかけとなったのは筑波大学附属坂戸高校との出会いだったといっても過言ではないかもしれません。

筑波大学附属坂戸高校は「探究」を大きなテーマに掲げており、私も何度か授業で関わらせていただいたことがあります。

そこでの先生方や生徒さんたちの探究に向き合う姿勢や活動内容などに大きな刺激をいただいてきました。

授業だけでなく、学校外での活動にも非常に関心があったため、今回も楽しみにしていました。

当日は33のグループの発表があり、私はそのうち8グループの発表を回ることができました。

詳細は割愛しますが、発表を聞きながら気づいたのは以下のような点でした。

・1回だけの実践に終わらず、必ず1回やったことからのフィードバックを踏まえて、再度(場合によって複数回)の実践があること 
 → トライ&ラーン

・出発点となる問いと目指したいビジョンが語られていること 
 → 実践する中でおそらく更新されてきたものではないか(あくまで現時点での最新版)

・発表の練習をしていることも伺えた 
→ 調べる、実践だけでなく、発表も大事なプログラムの一部として捉えられている

・「最終発表」といいつつ、今後の継続についても語られていた
 → 授業の中だけで完結していない(やらされ感が少ない)

そんな中で、今回の発表会に参加して、非常に大きな気づきが2つありました。

一つは発表が単なる「発表」で終わっていなかったということです。

どういうことかというと、発表というと発表者からの一方的な報告の時間になってしまいがちですが、T-GAP最終発表会では毎回の発表後には質疑応答の時間や参加者からのフィードバックの時間が確保されていたのです。

つまり、発表は単なる報告ではなく、第三者からのフィードバックを含めた新たな情報収集やネットワークの構築、さらなる探究活動の発展のためのプロセスとして位置づけられているように感じました。

発表した生徒さんたちの「質問や意見ウェルカム」な表情や雰囲気、質問や感想を述べた際の「ありがとうございます!」という言葉からもそれが感じられました。

このような反応はこちらとしても非常に嬉しく、気になったことをどんどん聞いたり、話したくなってしまいます。

逆にお節介すぎたり、押し付けてしまわないように注意したりする必要がありましたが笑

また、発表を聞いていても、「なるほど、その視点はなかった」と、こちらも学ぶことができました。
疑問に思ったことを質問をしてみると、さらに見えてくるものもありました。

このように、発表という場が、発表する側にとっても聞いている側にとっても、貴重な学びの場になっていると感じたのです。

探究というとどうしても調べたり、実践したりしたことが注目されがちですが、発表や発信ということももっと重視すべきではないかと考えさせられました。

どうしたら聞いている人からのフィードバックが得られるか。
どうしたら質問や意見が出やすい場になるか。

そんな発表の場の設計に気づかされた出来事でした。

学校というコミュニティ

発表会で得た大きな気づきのもう一つは、発表会の場がコミュニティとして機能していたのではないかと感じたことです。

それに気づいたのは、発表会で何人もの知り合いの方に遭遇したからです。

普段から一緒に活動している方、久しぶりにお会いする方、以前に別のイベントで一度お会いした方もいました。

住んでいる場所も仕事も属性も異なる方々が、学校という場所で交流するというのはおもしろいなと感じました。

また、発表会で初めて言葉を交わした方もいますし、その方を通じて新たな出会いが生まれたりもしました。

つまり、今回の発表会では、生徒さんの発表を聞くという共通の目的のもとで

・生徒さんと参加した大人
・参加した大人同士
・参加した大人と探究に関わっている大人同士
・生徒さんと参加した大人と、その人を通じた別の大人

といった複層的な関係性が感じられたし、その場で生まれた小さな出会いがいくつもあったということです。

もちろん、それらがすべて今後何かにつながるというわけではありませんし、むしろそうならない場合がほとんどだと思います。

ただ一方で、そのすべてが単なる偶然で100%今後につながることはないということも断言はできないのではないかと。

特に、地域という場所においては怖いくらいの偶然から何かが始まるというのはよくある話です。

それゆえに血眼になってネタを探すということはしませんが、高校という場を通じて生まれていた交流的な出会いに、ある種のコミュニティの可能性を感じたのでした。

学校には、そんなおもしろさもあるのですね。

であれば、こうした学びを学校の中だけで完結させるのはもったいない。

地域で活動している人たちに探究活動に関わってもらったり、学校の外の人に発表を聞いてもらったりする機会をつくることで、もっといろいろな可能性が生まれるのではないか。

そんな関わりが生まれれば、生徒たちの学びが深まるのはもちろん、学校の外にいる人たちにも新しい発見があるはずです。
そして、そこに集まった人たち同士の交流も生まれる。

地域教育のおもしろさや可能性に改めてワクワクした1日でした。

筑波大学附属坂戸高校の皆さま、ありがとうございました!

メルマガ「月刊 地域でしごとをつくるマガジン」を発行しています

毎月はじめに、メルマガ「月刊 地域でしごとをつくるマガジン」を発行しています。

前月に取り組んだ各プロジェクトの状況、一般社団法人ときがわ社中の活動、地域でのしごとづくりに役立つ本のご紹介、今後の予定などをまとめています。

サンプルや登録フォームはこちらのページからご覧いただけます。

地域でのしごとづくりに取り組んでいる皆さまのお力になれたら嬉しいです!