2023年10月4日（水）、筑波大学附属坂戸高校にて「農業研究」の商品開発計画発表が行われました。
農業研究では、昨年度から引き続き、ときがわ町の養老牧場であるホースケアガーデンさんから分けていただいた馬ふん堆肥を使って、落花生の栽培実験に取り組んでいます。
今年度は栽培実験に加えて、２学期はときがわ町に関係のある新商品開発を行うというテーマで取り組んでいます。
昨年度はこの授業の中で「馬ふん和紙」というアイデアが生まれ、３年生になって卒業研究の題材にしている生徒さんもいます。
今年度はどんなアイデアが出てくるか楽しみにしていました。
落花生の栽培実験
まずは落花生の様子を見に畑に向かい、葉の大きさや背丈を計測します。
６区画に分け、馬ふん堆肥と化学肥料、鶏ふん・豚ふん堆肥などと比較を行っているそうです。
このために新しく作った畑だということで、すぐには効果は出ないかもしれないということですが、畑までつくって実験していただけるのは嬉しいですね！
収穫の時期も近いようです。
楽しみですね！
商品開発計画発表
２時間目はいよいよ商品開発計画の発表。
３グループからそれぞれ発表がありました。
①ときがわ活性化プロジェクト
・馬糞和紙で灯篭をつくって川に浮かべる
・馬ふん×エモい
・馬ふん和紙×自然
・ときがわ町への愛着度 65%（人口ビジョン）
全国平均（37％）よりかなり高い
・和紙、灯篭を使った先行事例
（他生徒さんからの質問・感想）
・データ、根拠が分かりやすい
・流した灯篭をどうやって回収する？
⇒ 水にとける接着剤などもあるがコストがかかる。流さず浮かべるだけにしてはと考えている
（風間から）
・資料が見やすい
・自然、アウトドアといったときがわの強みを活かせる
・参加者がみんなで体験できるのがいい
・ほかのイベントとあわせてすぐにできそう
②馬ふん和紙で地域活性化
・馬ふん和紙グッズ（ブックカバー、しおり、おみくじ）
・目的・・・馬糞の有効活用、馬ふん和紙を知ってもらう、町の活性化
・興味・・・和紙グッズづくりを自分たちが体験したい、馬ふん和紙は環境負荷が小さい
・面白さ・・・馬ふんの使用幅を広げる、自然教育に繋がる、環境に与えるポジティブな影響
・先行事例・・・馬ふん和紙のタロットカード、しおり
（他生徒さんからの質問・感想）
・普通の紙との違い
→ 自然由来、化学繊維を使っていない
（U先生から）
・商品は誰を対象にする？
・①のイベントと合わせて商品を売ることもできるのでは
（風間から）
・自分たちがやりたいだけでなく、参加者も一緒に体験を楽しめるコンテンツにしては
・馬糞和紙は環境負荷が小さいのは和紙全般に共通するのでは
・馬ふん和紙ならではを強調するためにどんなことができるか？
都幾川団扇
・馬糞和紙×木材⇒団扇
・町の魅力を広めたい、現状は埋もれている
・余剰木材を活用できる
・団扇 暑い夏にイベントなどで配布できる、アイドルライブでも
・課題・・・木材で団扇できるか。細く、薄く削らないといけない。竹やプラスチックに比べてしなりがない、風が起きない、折れてしまうのでは
・木粉ECOうちわ 木粉50％＋プラスチック50％。ただし射出成型の機械は買うと1500～4500万円する
（他生徒さんからの質問・感想）
・扇子はどうか？
→ 扇子の方が難しい。紙も折らないといけない
・馬ふん和紙より木材の利用に重点が置かれているのでは？
・和紙にはどういう工夫が考えらえるか？
（U先生から）
・馬糞和紙である必要があるか。馬ふんならではを活かすには？
（風間から）
・放置竹林も課題。木材ではなく竹を使うことも考えられる。
・自分たちでつくる体験をコンテンツにするのもあり
・商品として売るなら完成度が必要。自分でつくる体験なら体験が商品になる
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皆さん、「馬ふん」と「和紙」に注目してくださっているようで嬉しくなりました！
毎度のことですが、生徒さんたちの資料のつくり方、行動力、質問力には刺激を大いに受けます。
今回は初回の発表ということもあり、先生が何も口出ししない中でこれだけの資料をまとめたのはさすがでした。
すぐにでも実現できそうなものもあるので、今後実現に向けて私もできる限りのサポートをしていきたいと思います。
ありがとうございました！
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