2022年12月10日(土)10:00~19:40、ときがわ町西平地区にある通称「やまなお山」において、「ときがわで山あそび」を開催しました。

山と人をつなぐ営業マンことやまなおさんと、森のフィールド学舎の石井さんとともに。

今年5月から取り組み始めた山づくりの一環としての「山のあそび場づくり」。その第1弾としてのイベントを本当は11月に開催する予定でしたが、アクシデントがあり12月にずれ込んでしまいました。

そんなこともあって、この日は思い切って昼の部、夜の部のダブルヘッダーとしました。
昼の部は「山ビンゴと山のお茶づくり」、夜の部は「野生動物探し」。

こちらでは昼の部の様子を公開します。

夜の部の様子はこちら

山は楽しい発見と学びがいっぱい!

昼の部は「山ビンゴと山のお茶づくり」。

参加者は6名(大人4名、子ども2名)でした。

軽くゲームをして打ち解けてきたら、いよいよ山に入っていきます。

山ビンゴ

山ビンゴでは「べたべた」「ざらざら」といったオノマトペ的なキーワードをちりばめたシートを持って、自分なりに「コレだ!」と感じたものを探し集めていただきました。

子どもと一緒に山に入ると、こちらが話さなくても子どもたちはどんどん興味を持ったことを聞いてきたり、持ってきたりしてくれます。
子どもの好奇心は本当にすごいですね!

気づいてほしいものがあるポイントでは、ところどころクイズを出して周囲を観察してもらいます。
はじめて聞く話に「へー」がとまりません。

ゴールのあるところまで、いい香りのする葉、おもしろい形の葉を見つけたり、動物の痕跡を見つけたり、木の肌に触れてみたり、枝にぶらさがったり、山を楽しみ学びながらじっくり歩いていきました。

ゴールのある高くなった場所の入口には「庚申大神」の石碑。
ここは富士塚なんでしょうか?

頂上の小さなお社以外には何のヒントもなく、お社も朽ちていてどんないわれがあるものなのかまったく分かりません。
地元の方に聞いてみるしかなさそうです。

山探索はここでいったん終了。
山を歩いてお腹が空いたので、広場まで下ります。

ランチの前にビンゴゲームで探してもらったそれぞれの「収穫物」を披露しあいます。

葉、枝、木の実、キノコなど、いろんなものが揃いました。
お題として出されたキーワード以外の言葉を自分で考えて集めてきた子も!

みんなから絶賛されて照れくさそうでした。
決められた枠にとどまらない子どもの創造力はすばらしいです!

もちろん大人もがんばりました。

山ランチ

持参いただいたお弁当でランチタイム。

日なたでしばしのんびりとくつろぎます。

私は子どものリクエストでカップラーメン。
子どもには初めての体験です。

お湯を注ぎ、でき上がりを待つ間におにぎりをほおばります。

もちろん冷めていましたが、山で食べると特別感がありますね!
うまい。

そして3分間待ちに待ったカップラーメン。
こちらもうまい!
温かさが体に沁みます。

私たちがお昼を食べている間、石井さんがフユイチゴでジャムをつくってくれました。

実は子どもたちが一番(文字どおり)食いついていたのがフユイチゴ。

集合場所付近にたくさんなっていたので、子どもたちに集めてもらいました。
集める合間にもそのままパクパク。

これが実に滋味に富んでおいしいんです。
意外なほど甘く、酸味もあって、ジャムにするには最高の素材です。

それを石井さんが丁寧にアクをとりつつ、少量の砂糖でジャムにしてくれました。
パンにつけて食べると、パンの甘さと相まって絶妙のすっぱさが後をひきます。

山で食べる、できたてのジャムは格別の味でした!

山のお茶づくり&竹カップづくり

昼の部の午後は山のお茶づくりと竹カップづくり。

同じ西平にある慈光寺は天台宗の関東別院として栄えたお寺で、お経が国宝にも指定されるなど、当時は多くの僧が学びに来る大学のような場所だったとされています。

その慈光寺には僧たちが飲むためのお茶をつくる茶園があり、室町期には「慈光茶」という名前で知られていたそうです。
そんなこともあってか、このあたりにもお茶を自家栽培していた家も多いといいます。

実はやまなお山にも半野生化したチャノキがいたるところに生えています。
この葉をとって、その場でお茶をつくろうというわけです。

こういうことになるとやはり頼りになるのは子どもたち。
あっという間にチャノキから葉を摘み取ってくると、フライパンに次々に投入してくれました。
これを炒って、ほうじ茶にしていきます。

だんだんいい香りが立ってきました。

その間に、別のグループでは竹をノコギリでカップの長さに切っていきます。
切ったら口触りがよくなるように、切断面をやすりで磨いてでき上がりです。

参加してくれた関根さんは、まるで職人のような手さばきであっという間に竹を切り落とし、やすりで磨いていました。
「おー!」と周囲から歓声が上がりました。

できたお茶を竹カップに注ぎ、お茶の準備ができたら、お茶菓子としてときがわ名物の木のむらようかん(黒糖ようかん)登場。
ねっとりした歯ざわりと濃厚かつさっぱりした甘みが、お茶の渋みや苦みとベストマッチです!
山あそびの疲れがふっとびました。

最後はみんなで振り返り。

何度か山に入ったり、リハーサルはやっていましたが、初めての試みで不安もたくさんありましたが、やってよかったです!
これからまた継続していけるように、楽しい企画を考えていきたいと思います。

ご参加いただいた関根さんご一家、畑さん、Tくん、娘氏、ありがとうございました!

(昼の部)参加者の皆さまの感想

・「触る」という行為がおもしろかった。あまり触って感じたことを表現することが大人はあまりないので
・富士塚かもしれないという場所に興味がわいた
・モミの木の幼木を見られたのが楽しかった
・犬と山を散歩していて、最近、山に興味を持つようになった。自分でも歩いているときに気になりそう
・お題に沿っていろいろ探していくのが楽しかった(子ども)
・カップラーメンがおいしかった(子ども)

次回に向けた改善点

・何をどの程度用意したらいいのか伝わりづらかった
・荷物の置き場所があるのか、リュックに全部入れていくのか伝わりづらかった
・集客面の工夫は必要
・イベントに来たお客さまに、次回以降の予定を伝えられるといい

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