地域商社って何?

先日の投稿で、今年やりたいことの一つに「地域商社」を挙げていました。

そもそも地域商社とはなんでしょうか?

首相官邸が出している資料では、「地域商社事業」として以下のような内容が記載されています。

・農産品、工芸品など地域に眠る魅力ある産品やサービスの販路を、生産者に代わって新たに開拓し、1円でも高く生産者から産品を買い取れるよう、市場から従来以上の収益を引き出す役割を担う。
・魅力ある地域の商材に即してマーケテイング・販路開拓を行い、その収益と市場の生の声を生産者にフィードバックする。その後段階を追って、他地域との連携、観光等異分野との連携なども進め、域外から投資を呼び込めるようなビジネスモデルをプロデユース。地域の事業インフラ整備にも貢献する。

(首相官邸ホームページに掲載の資料から引用)

また、実際に事業を行っている地域商社の事例を見てみると、地域産品の生産・流通・販売を行ったり、販路を拡大するためのマーケティングを行っていたり、広く地域の課題を解決する事業を行っているものもあるようです。

運営主体も、一般の民間企業の場合もあれば、第3セクターのように自治体から出資を受けた半官半民の組織だったり、その他さまざまな形態の団体・会社だったりするようです。中には地域の有志で取り組んでいるものもあるそうです。

ざっくりいうと、地域商社とは「地域経済を活性化するために活動する組織」ということがいえます。

「風間さんがいう地域商社ってどんなの?」

昨日、埼玉県比企郡を拠点とするクリエイターコミュニティである「チーム企(くわだてる)」の栗原さんと戸井田さんと、今年の取組についてミーティングを行いました。

そのとき、栗原さんから聞かれたのがこの問いかけでした。

「私が目指す地域商社って何だろう?」

改めて自分に問いかけてみました。
うーむ。

これまでは漠然と、「ときがわ町に良いものがあっても、新しく名産品を開発しても、それを売っている場所や人がいない」ということに課題を感じて、「あ、ときがわ町には地域商社が必要だな」と考えていた程度でした。
つまりオンライン・実店舗に限らず、単純にモノを見せたり、売ったり場が必要だと考えたのでした。

でも、栗原さんや戸井田さんと話しているうちに、だんだんとそれだけではないことに気づきました。

私がやりたかったこと。
それは「地域の価値を発信する(伝える)」ことであり、それによって「地域の価値を高める」こと、そして「地域の人が自分らしくイキイキと幸せを感じて生活できる状態になること」ではないかと思い至ったのです。

そのときに思い浮かんだキーワードは「自地域肯定感」「自己肯定感」でした。
それによって地域全体(まちと人)が良くなること=活性化を実現したいんだなと。

さらにそのための軸として、出てきたキーワードが「教育」でした。

教育といっても単なる学校教育ということではありません。
社会教育の分野になるかと思いますが、子どもだけではなく、大人にとっての「学び」も含まれます。
地域をフィールドとした教育ということで、地域教育と私は位置づけています。
こうして今年やりたいことのうち、地域商社と地域教育がつながったわけです。

「教え育てる」という言い方はあまり好きではないのですが、「教育」の場と機会を提供することで、相手が学びを得る。
そして同時にそのことが私にとっても学びになる。
そんな状態をいろんな人と共創していけたら。

そんなイメージが湧いてきました。

現時点での人との関わりから、思い浮かぶキーワードを配置して、ざっと絵に落とし込んでみました。
そのときのメモがこちらです。

うーん、読めない笑
デモ、メモダカライインデス。

その中で私が果たしたい役割とは?

ミーティングで、栗原さんから投げかけられたもう一つの言葉がありました。

「その中で風間さんがどういう役割を担うかですよね」

そこなんですよね。
(年は下だけど先輩起業家の栗原さんは、まるで私のコーチのようです。)

私には特別なスキルがあるわけではありません。
こうしてサイトを立ち上げてはいるものの、プログラミングができるわけでも、センスのいいデザインができるわけでも、気配りの行き届いたオペレーションができるわけでもないです。

たぶん、こうして新しいことを考えるプロセスが楽しいんでしょう。
それをどうやってつくっていくかという仕組みづくりに興味があります。
あとは問題にぶつかったときに、それをどう改善していくか。

ルーティンで実務を回すことにはあまり興味が湧かないというか、明らかに熱が冷めてきます(苦笑)
熱しやすく冷めやすい。
ものすごく簡単なところのポカも多いですしね(日付とか名前とか)
名前も覚えられないし。

とはいえ、夢を語ったり、旗を立てたり、大風呂敷を広げたりするのも苦手です。
どちらかというと、そういう人の脇でどうやったら現実的に進められるかを組み立てる「畳み人」タイプと自己分析しています。

だからか「副~」という肩書が好きだったりします。

今後はもちろん変わっていくこともあるかもしれませんが、現状ではこんなところかな。

内省の機会を与えたくれた栗原さん、戸井田さん、ありがとうございました!

地域商社イメージ図完成版(暫定)

せっかくの着想なので、しっかり絵に残しておきたいと思い、パワポでちゃちゃっとつくってみました。
それがこちらです。

広範囲にわたりますが、まずはベイビーステップということで、この中で小さくても始められるものから手を付けていきたいと思います。