まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!
2026年2月24日(火)、立教大学の池袋キャンパスで開催された「持続可能な地域創造ネットワーク全国大会」のグループセッション「地域の中での大学」に参加しました。

日頃から、坂戸市や比企地域周辺で大学と地域との連携に関わることが多いため、非常に興味深く拝聴しました。
差しさわりない範囲で、当日のメモを書き留めておきたいと思います。
(初めての立教大学でしたが、キャンパスが美しく、ステキな場所でした。このような環境で学べるのは幸せなことですね。学生の方が羨ましいです。)
グループセッション「地域の中での大学」

●登壇者
・コーディネーター 二ノ宮リムさち 氏(立教大学環境学部開設準備室教授)
・パネリスト
内田考生 氏(信州大学 グリーン社会協創機構 コーディネーター)
小玉敏也 氏(麻布大学生命・環境科学部 教職課程 教授 / 環境保健学研究科 教授)
空閑厚樹 氏(立教大学コミュニティ福祉学部教授)
下平一博 氏(長野県飯田市大学誘致連携推進室係長)
●テーマ
「大学と地域がともに学び続けるための仕組みづくり」
●事例発表① 空閑先生(立教大学コミュニティ福祉学部)
〇コミュニティ福祉部の取り組み
・福祉をコミュニティから考える
・地域にいる集団がともに学ぶ
・福祉 → 困っている人を助ける、「他人事」ととらえられがち
・いかに自分事にしていくか
・人材還流プロジェクト「地域×地元高校×コミュニティ福祉学部」(2026年4月~)
・卒業後に地元に戻りたい意向の学生を受け入れ+地域資源の活用+地元でのインターンシップなど
・問題意識「若者の首都圏への流出が地域格差を生んでいる」
⇒ 卒業後の進路をどのように担保していくのか?
⇒ 一度首都圏に来ると、「戻りたくない」と考える学生も多い
②小川町でのふるさと支援隊事業
・埼玉県事業
・1995年の38000人をピークに人口が減少
・有機農業が盛んだが、3分の1は耕作放棄地
・域外にお金が流出している(特にエネルギー関係)
・ソーラーシェアリングプロジェクトを立ち上げ
・どうやって地元の人に関心を持ってもらえるか
・意識の転換
まず自分たちが地元のことを知ること、変化に応答すること、関わる人が変化すること
・問題解決は大事だが、解決方法にこだわらない
・地域を生かせるような関係性を地域の中でどうつくっていくかというプロセスが重要
空閑先生には、過去に拙著『地域でしごと』をゼミの教材としてご活用いただいたこともあると伺っていました。
直接お会いしてご挨拶できてよかってです。
ゼミでご活用いただきありがとうございます!
●事例発表② 下平一博 氏(長野県飯田市大学誘致連携推進室係長)
・市内には4年制大学がない
・人口93000人
・森林率84%
・リニア駅開設予定
・「遠山郷未来プロジェクト」
・遠野郷 2園、3校(小学校2、中学校1)
・伝統の霜月祭
・山里親子留学で教育移住を図る
・課題は定着せず、数年後に出て行ってしまうこと
・全国から専門領域の先生方や学生が訪れている 年間700~800人
・学輪IIDAには全国から150人の大学の教員が参画
・エコジオパークフィールドスタディ
・遠山郷ESD未来共創プロジェクト
・大学生による遠山郷クラブも設立
●事例発表③ 小玉敏也 氏(麻布大学生命・環境科学部 教職課程 教授 / 環境保健学研究科 教授)
・ESD地域創生拠点研究会による保小中一体教育
・遠山郷 2018年 人口1800人
・上村小学校 全校9人、上村中学校は廃校 和田小学校46人、遠山中学校32人
・ESD地域創生拠点研究会 ESD研究所、市長、公民館、学校、担当課、連携推進室などで構成
・学校ESD推進活動として、自然体験活動、ICT教室、高校生と大学生の地域学習
〇和田小学校での取り組み
・最初は講演のみだったが、まったく効果がない・・・
→ 非公式の交流、対話にしたら好反応だった
・児童が栽培したお茶を販売
・遠隔授業 僻地だからこそ充実した環境を生かす
・親子留学制度
・2018年に9人だった児童が、2025年には児童数24人に増えた(小規模特認校)
・児童が増えた理由で、一番大きかったのはお母さんたちの口コミ
・森のようちえんに参加した子どもたちがみんな行きたがる
〇遠山中学校の取り組み
・霜月祭の舞を中学生が継承
・絆プロジェクト 中学生が住民と未来を語り合う
・地域資源を活かした商品開発
・道の駅でのパフォーマンスで、自分が住んでいる字名や家業を紹介
⇒ 小さな地域だからこそ共通するワード、中学生という地域共有の「子ども」
・「遠山郷フォーラム」 中学生による発表
・中学生と大学生の探究(修学旅行生を対象にしたスタディツアー、商品開発・・・)
・大学生の提案に、中学生は刺激を受けた
・保小中 一体教育カリキュラム
学びの土壌→学びの基礎→学びの発展
〇教育活動の評価
・3校を対象に「評価→実践→研修→実践→評価」
・キャリア教育からアントレプレナーシップ教育
・教員研修会で
・居住意識の影響モデル
「残りたい?」「Uターンしたい?」などを児童生徒に毎年アンケートを実施
・結果
内発的・意欲的な学びの意欲が、「地域に対する態度」「移住指向」「新たな学びへの興味」「地域理解、関与的学習の実感」などに影響するのではないか
・地域との関係性ができていることが非常に重要
●発表事例④ 内田考生 氏(信州大学 グリーン社会協創機構 コーディネーター)
「域学連繋のプロデュース術 大学の社会連繋におけるコーディネーターの役割と勘どころ」
・元玩具メーカー社員
・信州大学100年企業創出プログラム(リカレントプログラム)に参加したのが現職のきっかけ
・メーカーとコーディネーターの共通項は「プロデュース」
・失敗談からの学び
①一方的なシーズを押し付けてもニーズは引き出せない
②お互いが何を望んでいるのかの翻訳が必要
・成功例からの学び
普段からコミュニケーションとっていた先生同士をマッチング
信頼関係が重要
〇コーディネーターの公式
①シーズ×キャラクター×ニーズのかけあわせ
②目利きのセンス
③センスを磨く3つの勘どころ
接点を増やす、懐に入る(頼られ好かれる関係へ)、条件を調整する
【個人的メモ】

・大学と地域がともに学び続けるための仕組みをどうつくるか?
・大学生は無償の労働力ではない。「学生だから安く働いてくれる」という考え方はNG。そういうボランティア依頼は大学は断る傾向にある
・地域の担い手としての役割を押し付けない
・学生はコンサルではない
・地域側も学ぶ必要がある(子どもだけでなく、大人も)
・課題解決だけだとつまらない、苦しくなる → 楽しさ、やりたいをどう引き出すか
・そこにしかないもの、めったに経験できないこと
・「地域」とは誰か?(行政、民間企業、住民、役職、立場、属性・・・)
・「大学」とは誰か?(教員、職員、学生・・・)
・誰と誰のニーズを、どのようにつなげるのか
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