里山を守るための山活用に挑む

2022年7月18日(月)、山・木材活用と製材に取り組んでいるヤマナオさんと、森のフィールド学舎の石井さんとともに、ときがわ町の山をフィールドワーク。

山に関わる仕事というと林業が真っ先に思い浮かびます。
いわゆる林業というと、山に植林して木を育て、山から木を伐りだしてきて、それを売るという仕事とイメージすることが多いのではないかと思います。

ですが、それだけだとどうしても木を伐ったり、伐った木を運び出したり、製材したりするために大きな機械や車両、人手が必要になってしまいがちです。
そうなると設備投資や人手の確保、技術の継承が追いつかないのが現状の大きな課題です。

木材だけではなく、山にあるすべてのもの、そして山自体を資源として捉え、経済的価値や社会的価値を生み出せるような活動ができないかということで、スタートした取組です。

なるべく木を伐らずとも、山で稼げる仕組み、山にいろんな人が集まる仕組みをつくっていくプロジェクトです。(名はまだないw)

まずは

・この山に何があるのか?
・何ができそうか?

を私たち自身が知るべく、森の植物・動物・昆虫もろもろに詳しい石井さんにアドバイスをいただくことにしました。

山フィールドワークの様子を記録として書き留めておきます。

山フィールドワークの様子

山で見つけたものたち

植物編

シンボルツリーになりそうなモミの木(山への入口付近)
子どもが大好きなフユイチゴ(入口付近)
なんとキウイも!(入口付近)
チャノキ 昔は茶園があったのかも!?
こちらもシンボルツリーになりそうなモミの木
珍しいアカマツ(北側斜面) 密集すればマツタケもできるのかなあ
こんな斜面にある
アカマツの松ぼっくり かわいいサイズ
ウラジロ 似たようなシダ系植物の中で、葉の裏が白いのが特徴
ホオの木 葉が一際大きい
ホオの実 なんじゃこりゃ!? 子どもが喜びそう
竹は降り口に少々
大好きなサンショウも発見!
近くの神社の神主さんのものと思われる茶園?も
山を外から見た様子 とび出しているのがモミの木だとか

動物編

石井さんいわく、「クマかなあ。微妙・・・」
リスがかじったクルミ 

山の豆知識。
クルミを割れるのはリスかアカネズミだけ。

アカネズミは割らずに穴をあける。
だからこれはリスが食べた跡。

残念ながら痕跡は見つけられなかったものの、クリの木が多かったのでムササビはいるだろうとのこと。

へー。

また、大きな木の周りが開けている場所には、ひょっとしたフクロウも来ているかもしれないそう。

へー!

山には「へー!」がいっぱい。

民俗編

山の入口にあった小詞。
なんの神様なんだろう。
あれは!?
なんとこんな山中に庚申大神。もしや・・・
登り切ったところに社跡。正体は確かめられなかったが、浅間神社だったらおもしろい!
社が建っていた場所!?
シンボル的な場所になるかもしれないね
くだったところにもお社が

景観編

頂上付近からのステキな景色
降りてきたところに流れる川。暑かったから飛び込みたい!

まとめ

山は広大で、資源も多いため、どこから手を付けていいか途方に暮れそうになっていましたが、石井さんのおかげでまずはここから試してみようという方向性を得ることができました。

秋に向けて準備を整えていきます。

ワクワクする―!

ヤマナオさん、石井さん、ありがとうございました!

おまけ

ちなみにランチは高柳うどんの赤い肉汁うどん。
子どもが一緒の時は食べられないので、いつもこれにしてしまう笑

今日もおいしかったです!