まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!
2025年5月28日(水)、大東文化大学経営学部の関口先生ゼミにお邪魔し、特別講義「わたしたちの起業 ~もし、私たちが起業するとしたら~」を行いました。

関口先生のゼミにお邪魔するのは、昨年12月に続いて2回目。
前回のテーマは「アントレプレナーシップと地域で起業」でした。
※2024年12月18日の特別講義の様子
大東文化大学経営学部 関口先生ゼミにて、特別講義を行いました(2024年12月18日) – まなびしごとLAB
今回は少し踏み込んだ形で、ゼミ生23人を5グループに分け、それぞれのグループを一つの会社に見立てて、起業するとしたらどうするかを考えてもらうことにしました。
以下、当日の様子を書き留めておきます。
なお、写真は関口先生からご提供いただいたものも使用させていただきました(ありがとうございます!)
特別講義「わたしたちの起業 ~もし、私たちが起業するとしたら~」

起業とは?
まずは起業についての導入。
それぞれの「起業」のイメージがあると思うので、目線合わせをしていきます。
(学生から出た起業のイメージ)
・あぶない、高リスク
・自分で全部やらないといけない
・自分で全部決められる反面、その分、責任も大きい
・好きなことができる
・夢
これらを踏まえた上で、私からは、以下のようなメッセージをお伝えしました。
・起業は目的ではなく、手段
・自分や家族が幸せになれて、お客さまや社会を幸せにできる手段
・今回の特別講義では、自分が今何に関心があるか、どんな問題を感じているか、仲間のつくり方、社会や世界との関わり方について考え、自分しだいでできることがあることを知ってもらう一つのきっかけとして「起業」を題材にする
・起業ははじめるのは簡単、続けるのは難しい
・比企起業大学では、大きくすることよりも、「長く続ける」ことを大切にすることを伝えている
・続けるためには「お客さま」からお金をいただく必要がある
・会社員と起業家の違い
・その上で、起業する上で大切なことは、自分(自分たち)が決める必要がある
グループワーク

起業する上で、わたしたちが大切にしたいことは何かを、グループごとに意識しながら先週の事前ゼミで作成してもらった「起業ワークシート」の続きに取り組んでもらいます。
各グループとも、思いのほか真剣に、そして楽しそうに話し合いが進み、活気が感じられました。


事前にいただいていた「起業ワークシート」の内容が非常に興味深かったので、発表が楽しみです!
グループ発表
あっという間に20分が経過し、グループ発表の時間。
各グループ3分で発表いただき、それぞれフィードバックさせていただきました。
①チーム「やすらぎ」

・お客さまにやすらいでほしいとの想いから
・秩父市での観光系事業
・さわぎたい、思い出をつくりたい若者がターゲット
・地域に若者を呼び込むことで、景観を保全する、地域を盛り上げる
(コメント)
・話し合いがすごく楽しそうだった
・既に市場がある場所で事業を始めるのはいいと思う
・先行者がいる中でどう差別化をしていくか
②チーム「ショウティー」

・深谷市
・交通利便性が低く、子どもたちの進路の選択肢が少ないという地域課題
・学生を大切にしたい
・進路の選択肢を広げたい
(コメント)
・全員が埼玉県出身
・地域の課題解決に向けたアプローチは地域の事業では大切な目線
・地域には課題がたくさんある中で、自分が直面したものは自分事として取り組むことができる
③チーム「いこいラボ」

・東松山市
・高校生や大学生が遊べる場所、運動できる施設が少ない
・高校生バンドがライブをできるような場づくり
・子どもや高齢者も訪れることができ、県外からも人が来られるように
・魅力度ランキングが低い埼玉県の新たな資源にもなる
・メンバーそれぞれがやりたいことを合体させたものができあがった
・こちらが表現したい言葉と、相手が惹かれるような言葉をどう選ぶかが難しかった
(コメント)
・事前のワークシートにメンバーの特徴や役割が細かく書かれていて、楽しい雰囲気が伝わってきた
・メンバーそれぞれがやりたいことを合体させるのは、進みたい方向が一致しているので、非常に取り組みやすい
・すぐ実現できそうなので、よければぜひ!
④チーム「Chill house」

・「chill」の響きが好き
・坂戸市 埼玉県のちょうど真ん中なので、いろんな地域からモノを集めやすい
・空家活用×特産物活用
・自分のため+誰かのための役に立つということを強く意識した
(コメント)
・「坂戸」というだけでポイント高い!笑
・事業を継続するために、いくら稼ぐ必要があるかをイメージできていると、単価とお客さんの数をイメージしやすい
⑤チーム「レント・ア・カー」

・県内の大学
・一人暮らしの大学生はペーパードライバーになることが多い
・ペーパードライバーを解消し、車に興味を持ってもらう
・学生が集まりやすい大学を起点に
(コメント)
・大学、大学生ならではの問題に絞っているのがおもしろい
・未利用資源を活用するやり方もありそう
クロージング

クロージングではまとめとして、以下をお伝えしました。
・どんなに綿密に計画しても、そのとおりには絶対いかないことが出てくる
・やっているうちに変わったり、広がったりすることもある
・大切にしたいことの軸が決まっていると、目指したい状態には近づいていけるし、軌道修正もしやすい
・私が大切にしている4つのこと
①やりたいこと×必要とされていること×できること
②自分で決める
③身近な人を大切にする
④プランドハプスタンスを楽しむ
終了時のアンケートでは非常に前向きな回答やコメントをたくさんいただくことができました。
アンケートの結果については詳細に確認してから、後日、改めてお伝えするようにしたいと思います。
関口先生、関口先生ゼミの皆さん、ありがとうございました!

メルマガ「月刊 地域でしごとをつくるマガジン」を発行しています

毎月はじめに、メルマガ「月刊 地域でしごとをつくるマガジン」を発行しています。
前月に取り組んだ各プロジェクトの状況、一般社団法人ときがわ社中の活動、地域でのしごとづくりに役立つ本のご紹介、今後の予定などをまとめています。
サンプルや登録フォームはこちらのページからご覧いただけます。
地域でのしごとづくりに取り組んでいる皆さまのお力になれたら嬉しいです!