まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!

2026年2月13日(金)と14日(土)の2日間、筑波大学附属坂戸高校の総合学科研究大会が開催されました。
本研究大会は毎年のようにお邪魔していて、今回は特に『「探究」する学びをつくる』著者である藤原さとさんの基調講演もあるということで楽しみにしていました。
差し障りない範囲で、個人的に得た学びを記録しておきたいと思います。
1日目:卒業研究発表

この日は3年生の卒業研究発表会。
「筑坂3年間の学び」と4人の方の卒業研究発表をお聞きすることができました。
●筑坂3年間の学び
・一言でいえば、「自分でつくる学び」
・1年生は自己分析×探究のスキル
・「プロジェクトアドベンチャー」
・2年生のグループ探究は、半径1mの困りごとに対して持続的なアクション×他者と協働
・カリキュラムはあるが、特に2年次からは自分で時間割をつくることのできる余白や選択肢が多い
・しかも年次ごとに目指す方向を変更(チューニング)
・それができる生徒の力と先生方の学びをサポートする力、学校の環境がそろっているからこそ
・30年の積み重ねを感じた
・もちろんそのための努力も今も続けられているのだろうと思う
・徹底した自己分析が社会への関心につながり、そして進路選択へと接続されていると感じた
・「行った先で新たな自分や関心の対象物の発見したら、そこに向かうために路線を乗り換える」という例えがすばらしかった
●卒業研究
・4人の発表の課題設定とアプローチ方法の絞り込み方がすばらしかった
・学校の外の団体や個人に対するヒアリングやアンケートも実施
・実践した内容も試行錯誤した様子がよくわかった
・探究サイクルをすべてのプログラムで行うのではなく、プログラムごとに強調したいエッセンスに集中して実施する方がいいかもしれない
発表の内容もさることながら、探究プログラムのつくり方のヒントもいただくことができました。
また、最後の地域活性化に関する卒業研究については、非常に興味深いテーマだったのでいくつか質問もさせていただきました。
意地悪に思える質問もあったと思うのですが、しっかりとお答えいただき、大変ありがたかったです。
今後のキタサカまちづくり部の活動にも活かしていきたいと思います。
ありがとうございました!
2日目:授業公開、基調講演

2日目は授業公開と基調講演に参加しました。
授業公開では「産業社会と人間」のポスターセッションを選択。
授業公開は初めての参加だったので朝から楽しみでした。
●授業公開「産業社会と人間」
①Will
・高校に入る前の自己理解とWill探究での気づきとの違い
→ 高校に入る前は学業面が中心で、大学に入るくらいまでの未来。Willでは人生全体で広く長い視点
②トウモロコシ探求
・授業の中でやることは説明があったが、それがどんな目的でどんな力を身につけるためなのかといった目的は説明されない
→ 毎回の振り返りシートなどで自分で考える
③社会人講和
・生徒の「親」が登場することもある
・それをきっかけに自分の親の仕事への関心が生まれた方も
④地域探究
・インタビューかアンケートが必須というのは良い条件付け
・学校の外の人との関わりが生まれる
・連絡の取り方、コミュニケーションの取り方、依頼の仕方などが学べる
・何を、どのように調べればいいかというリサーチ能力も身につけられる
・チームメンバーは住んでいる地域が同じか近い人同士
・先生からのフィードバックから気づいたことも多い
基調講演「高校生のキャリア形成と探究学習」(講師:藤原さと 氏)

・「社会と連携した探究の学びの場をつくる」
・「20年後の社会に向けて、私たちは何を学ばなければならないか?」
・それは答えがあるものか、ないものか?
・答えがわからないままに、「~やらなきゃ」と準備をしなければいけないと思ってしまう
・常に世間が求める誰かになろうとしてしまう
・「あなた」がいない
・まず自分がやりたいことは何か?
・一人一人が未来をつくり出す力が必要では
・社会的に評価されるためではなく、自分の好奇心に寄り添う
・自分を理解する体験をたくさんすること
・賞やコンテストの成績ではなく
・自分を知る=self aware
・アイデンティティはselfとsocietyの間に生まれる
・ポジショナリティ 自分のポジションを把握する
・ゆらぎに直面すると、より深い自己理解につながる
・探究者とは、資質、能力、興味、関心などを自分の言葉で表現する、学び方を教える人のスガタ
・探究とは未知の山に登ること
・登る山も自分で決める
・頂上に行くことが目的ではない
・ネットワークではなくメッシュワーク
・大学受験が探究のモチベーションになる状況も生まれてきている
・大学の研究と高校の探究は別のものでいい
・「受験のために探究するのは嫌だ」という声もある
・やらされ感、嫌な経験だけが残る
「探究者」というワードが非常に印象に残りました。
また、常に世間が求める誰かになろうとしてしまう、つまりは他者評価が圧倒的に強いということも改めて確認することができました。
藤原さんの著書『「探究」する学びをつくる』には、自分で自分を評価できるようになることが探究のゴールであるという一節がありますが、本当にそのとおりだと思います。
もっといえば、探究は高校生のためのものではなく、大人もどんどんやっていい、やった方がいいと思っています。
今回得た学びを、今後の私自身の探究にも活かしていきたいと思います。
藤原さん、筑波大学附属坂戸高校の皆さん、ありがとうございました!
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