2025年10月21日(火)、埼玉県立坂戸高等学校2年生の「まちづくり・地域ビジネス探究コース(MACHI探)」第7回を開講しました。

2025年度の2年生の「総合的な学習の時間」では、生徒さんたちが分野別に複数のコースに分かれ、探究プログラムを実施しています。
私はそのうち、「まちづくり・地域ビジネス探究コース」(通称「MACHI探」)を担当。
この日が第7回でした。

コース全体42人が、10のチームをつくり、それぞれの探究テーマを立てて活動しています。

【10チームの主な活動内容】
・ときがわ町の魅力発信
・吉見町の魅力発信
・第2回弥生祭
・坂戸産はちみつを使ったジェラート
・坂戸産はちみつを使ったプリン
・空き店舗を使って駄菓子屋さん
・子どもたちと町おこし

・他県の特産物を埼玉県の特産物で再現
・缶飲料を快適に飲む工夫
・校内に新たな自販機設置

ベイビーステップの達成状況報告

まずは毎回恒例のベイビーステップの達成状況報告から(9/25~10/7まで)。

定期テスト期間があったためか、前回から回答数が減ってしまいました。

ただ、回答割合としては100%はできなかったけど、少しは着手できたという生徒を含めると、「達成」と回答した生徒さんが92%でした。
引き続き目標宣言と目標達成のために行動することを習慣にしていきたいと思います。

回答率アップと達成割合の向上は、いまや私自身の密かな探究活動にもなっています!笑

「MACHI探」でプロジェクトに取り組む意味

今年度のコース別探究は残すところあと2回となりました。

残りが少なくなってきたところで、授業として行う探究活動の収束に向けて、改めてプロジェクトに取り組む意味についてお話させていただきました。

お話しした内容をざっくりまとめると以下です。

・プロジェクトで何をやったか(やるか)も大事だけど、なぜやるか、そこからどんな学びがあったか、変化があったかも大事
・やらされることではなく、自らやりたいことになっているか
・プロジェクトの大小は関係ない。そこからいかに自分の今後に意味のあるものを見つけられるか、出会えるかを大事にしてほしい
・失敗上等。失敗はチャレンジした証拠。失敗したらおめでとうと言いたい。失敗から何を学んだかが大事。それが未来へのエネルギーになる

少々暑苦しくなってしまったかもしれませんが、私の本心です。

どれだけ受け止めてくれたかは分かりませんが、うなずいてくれる生徒さんもたくさんいました。

ただし、全体向けには熱く語りつつ、それぞれに対して向き合うときには、相手の熱量との温度合わせが重要。
焦がしてしまわないように気をつけようと思います。

チーム別活動

残りの時間はチーム別活動。
11月3日の北坂戸団地文化祭に6チームが参加してくれることになったので、その準備を並行して進めています。
簡単に各チームの状況を書き留めておきます。

ときがわ町の魅力発信チーム】
ときがわ町をPRする冊子を作成しています。
冊子の部数や形態などの検討が進んでいます。
ただ内容は未定とのこと。
どのような目的で、どのような効果を狙うか、誰に手に取ってもらいたいか、なぜ紙媒体なのかなど、いろんな問いが出てきていました。

吉見町の魅力発信チーム】
X(旧Twitter)とInstagramのアカウントを作成し、吉見町に関する情報発信を始めています。
先生方も私も知らないうちに始めていたので、知ったときにはびっくりしました笑
既に10件以上の「いいね!」がもらえている投稿もありました。

第2回弥生祭】 ※11/3参加予定
昨年度の2年生が主催した、よさこいのPRイベント「弥生祭」の第2回を開催予定。
昨年度、イベントに参加して楽しかったので、自分たちでもやってみたいと思ったのがきっかけだそう。
学年を超えて引き継いでいるのがすばらしいと思います。
11/3は開催予定場所を知ってもらったり、関係者と調整したりするためにも、練習的な意味合いで参加いただける予定です。

空き店舗を使って駄菓子屋さん】 ※11/3出店予定
空き店舗を使って駄菓子を販売することを計画中。
駄菓子一つ売るにも、どこから、何を、どのくらい・どうやって仕入れるのかなど、初めて知ることがたくさんあったようです。

子どもたちと町おこし】 ※11/3出店予定
夏休みに民間学童を訪問し、1日一緒に遊んだり、勉強したりしました。
11/3は学童の子どもたちにつくってもらったビーズアクセサリーを販売したり、一緒にスライムづくりワークショップを行うことを計画中です。

他県の特産物を埼玉県の特産物で再現】
奈良県の郷土菓子である「いもぼた」を、埼玉県産の農産物で再現したいと取り組みはじめました。
11/3はその手始めとして、他県産の郷土菓子を販売し、埼玉県内で同種のお菓子の需要があるかを調べる計画です。
なぜ他県産の郷土菓子を埼玉県で再現するか、11/3の販売をどのように位置づけるかなどをどう整理するのかといった問いが生まれています。

【缶飲料を快適に飲む工夫】
3Dプリンターでプロトタイプをつくることができないか。
3Dプリンターを使うためには3Dデータが必要なことが判明し、それを自らつくれないかということを模索中です。
これを機に3Dプリンターが使えるようになったらおもしろいですね。

【校内に新たな自販機設置
校内には飲料の自販機はあるけれど、アイスの自販機がない。
最近、夏を中心に暑い日が多いので、アイスを買えたらいいのではということで取り組みはじめたプロジェクト。
自販機一つを設置するにもいろんなルールがあることが分かり、どうしたら実現可能なのかを模索しています。

坂戸産はちみつを使ったプリン ※11/3出店予定
坂戸市産のはちみつを使ったプリンを開発しています。
市内事業所とのコラボレーションを狙っています。
完成が楽しみです!

【坂戸産はちみつを使ったジェラート】 ※11/3出店予定
キタサカまちづくり部として取り組む「はちみつジェラート」開発。
高校生チームが考案したネーミングをもとに、かりそめさんにデザイン案を作成していただきました。
この日は3つの案から1つを選んでもらいました。
ちなみに商品名は「Bee Happy」
コレ、すごい好きです!
「bee」と「be」、「honey」と「happy」が掛け合わさって秀逸。
仕上がりがめちゃくちゃ楽しみです!

今後の探究活動も楽しみです!

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